飼い主が知っておきたい犬の寄生虫と予防対策

私たちが生活する環境には、犬に寄生して病院の原因となったり、体に危害を加える寄生虫がいます。
ここでは飼い主が知っておきたい犬に有害なの寄生虫ついて、またその予防や対策について紹介します。

犬に有害な寄生虫

犬に寄生する虫には、寄生する場所により「外部寄生虫」と「内部寄生虫」の2種類に分かれます。

外部寄生虫

  • ノミ
  • マダニ

内部寄生虫

  • フィラリア
    乳白色で細長く体長20cmほどの寄生虫で、犬の心臓や肺動脈に長期間寄生します。 感染すると咳、呼吸困難、食欲不振、血色素尿、お腹のふくれなどの症状があらわれます。 フィラリアをもっている蚊が、犬を吸血することにより感染します。
  • 回虫(かいちゅう)
    白くて糸状の体長4~20cmほどの寄生虫で、犬の腸内に生息します。
    感染すると下痢、嘔吐、食欲不振、体重減少、お腹の異常なふくれ、毛ヅヤが悪くなるなどの症状があらわれます。
    回虫の卵に汚染された糞便や土を口にすることで感染します。
    また、母犬の胎盤や授乳を通して子犬に感染する恐れもあります。
    ただし、年齢が上がるにつれて回虫への抵抗性が増すので、回虫が成虫まで成長できるのは、6か月以内の子犬がまでと言われています。
    なお、人にも感染することがあるため気を付けなければいけません。
  • 鉤虫(こうちゅう)
    糸くずのような体長1〜2cmほどの寄生虫で、犬の小腸に寄生して吸血を行いながら生息を続けます。
    感染すると下痢や血便、貧血などの症状があらわれます。
    鉤虫に汚染された糞便や土を口にしたり、皮膚からの侵入、母犬の胎盤や授乳を通して感染します。
    鉤虫に感染して症状が現れるのは、ほとんどが1歳以下の子犬や若犬になります。
  • 鞭虫(べんちゅう)
    白色か乳白色で5〜7cmほどの寄生虫で、犬の盲腸に寄生して吸血を行いながら生息を続けます。
    感染すると下痢や血便、貧血などの症状があらわれます。
    鞭虫の卵に汚染された糞便や土などを口にすることで感染します。
  • 瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
    瓜状の節が連なった形をしており15〜50cmほどの寄生虫でサナダムシとも呼ばれます。犬の小腸に寄生して吸血を行いながら生息を続けます。
    寄生数が少ない場合は無症状のことが多いですが、多数寄生した場合は下痢や食欲不振などの症状がみられます。
    幼虫を持ったノミ(中間宿主)などを飲み込むことで感染します。
  • 糞線虫(ふんせんちゅう)
    白くて糸状の体長2〜3mm程度の寄生虫で、犬の小腸に寄生します。
    感染すると下痢の症状があらわれます。
    なお、抵抗力の弱い子犬は激しい下痢を引き起こしやすいとされています。
    糞線虫の卵に汚染された糞便や土などを口にすることで感染します。

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